・タイトル:フィギュアディテクト
・作者:ルファベー 様
・ジャンル:推理デスゲーム
・プレイ時間:2時間
・お勧め度:★★★☆☆ 3
逆転裁判風の推理ゲーム
「推理デスゲーム」と銘打たれた本作。仮想空間でAIたちと時間を過ごす事を楽しみにしている主人公が、その仮想空間内で巻き込まれる事件。ゲームの内容としては、複数人での殺し合いが行われる閉鎖空間での犯人当て。但し直接的に犯人を指定するのではなく、各キャラの発言の矛盾点を指摘して真実を導く形式。逆転裁判風味といえば伝わり易いだろうか。
舞台設定は主人公が開発した仮想空間でAI達と殺人劇を繰り広げる形。設定には色々と突っ込みどころはあるのだが、ゲームの面白さとは無関係なので黙認。各キャラにはそれぞれオーバースペックという名の特殊能力が与えられていて、その特殊能力ががっつりと推理に影響してくる、言うなれば特殊ルールが適用されたクローズドサークルでの推理ゲーム。設定自体はとても面白い。
推理の難易度自体は易しめ。嫌疑がかかるキャラの見た目の怪しい箇所を指摘するパート以外は特に詰まることもなく進められるだろう。上記の「見た目の怪しい箇所指摘パート」は誤答ペナルティがないため、総当たりでもいずれは正答に辿りつけるのだが、回答の理不尽さ(分かりにくさ)もあり、ゲーム設計として若干難あり(それ故の誤答ペナルティなしなのだろうが)指摘内容自体はごもっともではあるので、もう少しプレイヤーが気づきやすい形で違和感提起できなかったか。
クリア後のおまけでは本編ラストシーンの背景を知ることができる。ヒントは対称性だ。
総評
仮想空間ならではの設定を活かしたAIによる殺人事件という設定が面白い。次は誰が殺されるのか、ドキドキしながらゲームを進める事になる。粗さはあるが総じて質の良い推理ゲームになっている。逆転裁判系統のゲームが好きな方はプレイしてみて損はないだろう