はるげと|果てなき流浪はゲームと共に

はるげと|果てなき流浪はゲームと共に

長い人生、ゲームが無ければ生きられない。フリーゲームの感想メイン

【フリーゲーム感想】Armchair Detective Case.1+1.5

ゲームのタイトル画面


・タイトル:Armchair Detective Case.1+1.5

・作者:ADVangelist

・ジャンル:ミステリノベル、推理ADV(Case1.5とオマケ)

・プレイ時間:1時間(Case1.5とオマケ)

 

・お勧め度:★★☆  2(Case1.5とオマケの評価)

 

zeroayaadvangelist.itch.io

 

「Armchair Detective Case.1」の後日談「Case1.5」

「尋問ザッピングADV」として世に出た名作「Armchair Detective Case.1」
上記に加えて、その後日談の短編「Case1.5」と、オマケ追加コンテンツとしてTGS特別体験版~消えた等身大パネル~」が同梱された本ソフト。それぞれ数十分で終わる程度のボリュームだが前作のファンにとっては十分楽しめる内容だろう。

「Case1.5」は日常で起きたとある事件を所長と蒔苗で解決するというお話。残念ながら前作のような尋問ザッピングパートがある訳ではなく、物語を読み進めるだけのミステリノベルになっている。

所長と蒔苗の掛け合いシーンの画像

所長(草薙)と蒔苗の軽妙な掛け合いは健在

ちょったした情報、ちょっとした違和感から推論を重ね解を導く所長。その所長が語る直観論は共感できる部分が多い(私自身も直観で方向性を決めて論理で脇を固めるタイプ)。推理は所長の独壇場といった感じだったが、最後に蒔苗の直感が役立っていることが分かってよかった。

ゲームとしては評価の対象外だが、ミステリノベルとしては十分楽しめる内容。読者にとって推理するための情報が少ない(そもそも推理が必要なのかも分からないまま物語は進んでいく)感はあるが、読者に能動的な推理を求めていない設計だと考えればその構成も妥当。

蒔苗と所長の出会いのシーンも語られたこともあり個人的には満足。頭が切れている時の所長はカッコいいのだ。

※本筋とは全く関係ないが、所長が図書館で借りた本は「たのしい手話」だったはずが、蒔苗のモノローグでは「やさしい手話」になっていた。単なる誤字だろうが短いスパンで2種類の名前が出てきたので気になってしまった。

 

TGS特別体験版~消えた等身大パネル

こちらは「Case1.5」よりも更に短い掌編。「Case1.5」と違って尋問ザッピングは行えるが推理メインというよりシステム紹介がメインのような感じ。

幕張メッセでの東京ゲームショウで起きたちょっとした事件を、尋問ザッピングで解決する話になる。明確なヒントをもらえるので尋問で詰まる事はないだろう。

東京ゲームショウでの会話シーンの画像

東京ゲームショウで「AD Case.1」を展示する蒔苗たちというシュールな光景

ゲーム単品としては物足りないが、促販用にTGS2018で限定展示した体験版なので、このようなシンプルな内容になるのは当然だろう。限定展示品を無償で公開しているのだからファンサービスとして作者様に感謝すべき。

総評

それぞれ単品のゲームとしてみた場合物足りなさはあるが、あくまでも本体は「Armchair Detective Case.1」である。
この記事を読んで少しでも「Armchair Detective Case.1」に興味がでてきたら是非ともプレイをしてみて欲しい。

ダウンロードは下記で可能。

Armchair Detective Case.1:無料ゲーム配信中! [ふりーむ!]