はるげと|果てなき流浪はゲームと共に

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【フリーゲーム感想】探偵のすすめ ~犯人は幽霊?!編

ゲームのタイトル画面


・タイトル:探偵のすすめ ~犯人は幽霊?!編

・作者:たんすかい

・ジャンル:ユーモアミステリー系ノベルゲーム

・プレイ時間:40分~

 

・お勧め度:★★☆☆☆  2

 

www.freem.ne.jp

前作の登場人物たちがキャンプで直面する事件

同人ゲームサークル「たんすかい」様制作の「探偵のすすめ」シリーズ第2弾。前作の主人公はお役御免で、今作からは新しいキャラ(女の子)が主人公に。主人公は各事件で巻き込まれたゲストキャラの位置づけになるようだ。

舞台は前作から2か月後、中学校の恒例行事であるキャンプ旅行に出発するところから始まる。新登場のキャラもいる事もあり、メインキャラたちの掛け合いと新キャラの紹介を含めたドタバタコメディが続き、夜になってようやく事件が発生、といった流れ。前作と比較して登場キャラも大幅に増える事で画面の華やかさは格段に増した

登場人物たちとの会話シーン

大人の女性キャラも増え、立ち絵の華やかさは一段と増した。


前作は選択肢はあれど主人公の行動はほぼ同じだったが、今作は選択肢により主人公の行動が明確に分岐するケースがある。選択によって得られる情報も異なるため、それぞれのルートを試してみるのも良いだろう。最終的には同じ道につながるのだが、ゲーム性を向上させようとする取り組みが見て取れる。

ストーリィ自体は質、量ともに前作から比較してレベルアップしている。ただこれは前作にも言えたことだが、ほぼ会話文ベースの文章で進行するため、どうしても状況描写に難が生じてしまう。登場人物が増えたこともあり、全体的に描写が取っ散らかっている印象がぬぐえない。

肝心の推理部分は前作同様あっさりめ。探偵役の朝島美奈子の推理もかなり強引だが、犯人が自白してくれるので結果的に良し。プレイヤ自身が推理を頑張るというよりは、仲間の信用を落とさないように選択肢に気を付ける方が大事、というスタイルは前作から変わらず(といっても普通に選択肢を選んでいけば、ゲームオーバになるほど信用は下がらないはずだ)

主人公の行動を選択する場面

選んだ選択肢により主人公の行動が大きく変わるようなケースも。


多少のネタバレになるが、復讐を果たすために無実の第三者に危害を加えるという真犯人の思考は少々理解しがたい。中学生を被害者にするというゲーム上の目的を達成するためにかなり強引に話を作っている感がある。また本事件のトリックがばれる事ないと自信をもっていたみたいだが、被害者の意識が戻って事情聴収ができるようになれば、必然的に疑いの目が向けられるのでは……? ちょっとちぐはぐな感じを受けてしまった。

まあこのゲームは推理を楽しむというよりは、主人公とその友人たちとのやりとりを眺めて楽しむものなのだ。割り切って楽しもう。

総評

前作同様、推理ゲームというよりは青春ノベルゲームとして楽しむべき。前作をプレイしてみて雰囲気や登場キャラクタに魅力を感じたら、是非ともその続編であるこの作品もプレイしてみよう。

 

※同シリーズの感想記事はこちらから

ponutaro.hatenablog.com

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